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支部だより「第24回 東政連セミナー」

「時局を語る」:講師 丸川珠代参議院議員広報副委員長 入山 康一

 令和6年3月18日(月)午後5時より永田町の自民党本部9階901会議室にて、「第24回東政連セミナー」を開催しました。講師には丸川珠代参議院議員をお迎えいたしました。
 会場には100名以上の参加者で満席となり、筧圭総務委員長の司会で始まりました。
冒頭、応援に駆けつけていただいた会員である片山さつき参議院議員からご挨拶を頂きました。挨拶の中で、最近のデジタル庁の活動についてご説明頂きました。外尾謙二副幹事長の開会の辞に続き、菅邦博会長、宮本重則東京会会長、常住豊日本行政書士会連合会会長が挨拶され、星野誠幹事長の講師紹介の後、丸川議員にご登壇頂きました。
 「時局を語る」という演題でお話頂きました。
 まずは、片山議員との思い出話から始まり、議員になる前のアナウンサー時代から片山議員の気遣いとフットワークの軽さに驚かされたエピソードを紹介されました。
 続いて、最近ゲノム医療の仕事に携わっていることから、その内容を簡単に説明いただきました。遺伝子に入っているたんぱく質等を解析し、1人1人の病気になる要素を病気になる前に捕まえて予防していき、もし病気になっても、副作用を抑えてより効果的に本人にあった薬を処方できるように研究が進められています。例としては、がんの抗体医薬品になります。
 この抗体医薬品の普及により、医療費が抑えられることも期待されていると述べられました。
 3点目に「人口減少と少子高齢化」についてご自身の体験を交えてお話をされました。

菅邦博東政連会長

宮本重則東京会会長

常住豊日行連会長

片山さつき参議院議員

 丸川議員が社会に出た時、バブル経済が破綻した時期と重なっており、1999年には男女雇用機会均等法の改正がありました。その為、女性は男性と同じ仕事をこなすことが女性の社会進出と言われて深夜残業が当たり前、ヘリコプターに乗ってレポートするといった危険業務にも派遣されるようになった事、一方で女性は結婚してお嫁に行くのが幸せと言われ一定の年齢になると肩たたきにあってアナウンス部の先輩が表舞台から身を引いていた当時の状況を説明されました。
 また以前、「保育は措置」と言われて民間企業に勤めている人々には手が届かなかった、さらに当時お嫁に行った場合、介護保険制度は存在せず、義理の親の面倒を見るのは当たり前でした。しかし1990年代になると1997年には児童福祉法が改正され「措置から契約」に変わりました。2000年には介護保険制度が整備され、女性も結婚して子供を産んで職場に帰られるようになりました。こういった制度が変わることによって考え方・生き方が変わったと言われ、次は丸川議員が「諸先輩方の努力によって制度が変わってきた、次は私の番」と述べられました。
 デフレの中、ここ30年間社会保険料の負担を増やす議論ができなかったが人口構造だけは予測できる未来で、今の少子化対策は必ず20年後25年後に効いてくるので困難でもやらなければいけない。
少子高齢化による人手不足については、まず業務の改善をすすめ、デジタル化による効率化が考えられます。
 特に丸川議員が会長を務める「ケアテック活用推進議員連盟」(介護テック議連)の要望により300億円以上の予算が本年度計上されたとの報告があり、介護事業所もデジタル化の推進が期待されています。
 また、倉庫事業や運送業、宿泊業、飲食業と事業者では大手企業はすでにデジタル化が進んでいますが、中小企業者の中には、デジタル化といっても何をしてよいかわからないと言われる経営者も多く、行政書士のサポートを期待していると述べられ、それでも足りないところに外国人人材を入れるというのが正しい道のりです。あくまで高度人材を目指す方と高度人材になった方に日本に来ていただき、同時に少子化対策をしていく方針を説明されました。
 引き続き行われた質疑応答後、松﨑敏光副会長の閉会の辞により、盛会のうちに閉会しました。

丸川珠代参議院議員

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